こんばんは。冨江 恵です。
わたしがウェブサイト制作を始めたばかりの頃、当時ホームページビルダーを使ってそれっぽいものを見よう見まねで作っていた 2006年頃にはまだスマートフォンは存在せず、当然、ウェブ制作において「スマートフォンでの見え方」を考える必要などありませんでした。
それから 10数年、インターネット環境はどの様に変化したのでしょうか。
LINE が実施したインターネットの利用環境に関するアンケート調査を見てみます。
※対象 15~59歳の男女 合計 759サンプル
アクティブなネット利用者の実態

スマートフォンでのインターネット利用者 … 85%
パソコンでのインターネット利用者 … 46%
内訳…
スマートフォンのみを利用 … 46%
スマートフォンとパソコンを併用 … 39%
パソコンのみを利用 … 6%
年代別内訳

- 「タブレット」「ガラケー」を含んだ比較においても、全世代ともにメインデバイスとして「スマホ」を利用。
- 「スマホ」での利用率が圧倒的に高く、10~30代では 9割超、40代でも 9割弱、50代でも 6割強が利用している。
- 10代の「PC」での利用率は 25%に留まるが、20代以上においては職場での利用により、「PC」利用率が高まる。
- 全体的に「スマホのみ」での利用者が「スマホとPC」併用者を上回る傾向が見られ、特に若年層ではその傾向が強く、10代では「スマホのみ」での利用者が 7割にも達する。
LINE は、
日常的なインターネット利用を「スマホのみ」で行なっている利用者が約半数に達していることから、スマートフォンは電話やメールといった携帯電話端末の延長としての利用のみならず、従来の PC・タブレットに代わる、インターネットにアクセスするための情報取得端末としての需要が高まっており、今後の普及に伴い、ますます人々の生活に重要な役割を担っていくと考えられる。
と話しています。
さて、前置きが長くなりましたが、Apple から iPhone が登場したのが 2007年。
2015年には、Google から「モバイルフレンドリーかどうかをランキング要素として使用する」との発表があり、かつての様にウェブサイトが PC でちゃんと表示できていればいいという時代ではなくなったわけです。
現在、PC よりスマホでの表示を重視すべきという考え方は更に定着しつつあります。
そもそもモバイルフレンドリーとは何なのか?
モバイルフレンドリーとは、2015年に Google が全世界を対象に実装したアルゴリズムの仕組みの 1つ。
ウェブサイトがスマートフォンで閲覧・操作しやすいよう最適化されている状態、具体的には…
- フォントサイズが小さすぎないこと
- モバイル用ビューポートが設定されていること
- コンテンツサイズがビューポートに対応していること
- Flash を使用していないこと
- タップする要素(ボタンなど)同士が近すぎないこと
- 横スクロールしないこと
といったいくつもの条件を満たした状態を指します。
モバイルフレンドリーでないとどうなるの?
見にくい・読みにくい
PC サイトがそのままスマホで表示されている状態を想像して頂ければ、説明不要ですね。
文字が小さすぎてそのままでは読めない、タップしたい場所をタップできないといった状況は、ユーザーにとってストレスでしかありません。
スマートフォンの検索順位が下がる
2015年、Google のウェブマスター向け公式ブログにて、「モバイル検索では、携帯端末で読みやすく使いやすいページを上位表示する」と発表しています。
ウェブサイトがモバイルフレンドリーかを調べる方法
ウェブサイトがモバイルフレンドリーの条件をクリアできているかどうかはモバイルフレンドリーテストを使って簡単に調べることができます。
下記のサイトにアクセスして、調べたいサイトの URL を入力してみて下さい。
https://search.google.com/test/mobile-friendly?hl=JA
「このページはモバイルフレンドリーです」と表示されれば今のままで問題ありません。
「モバイルフレンドリーではありません」と表示されてしまった場合は、ページ内に問題点が表示されるので参考にしてみて下さい。
結論
モバイルフレンドリーについては実装から 3年も経っているので今更感も否めないのですが、 「スマホサイトって何?」という方もいらっしゃるので、改めて記事にしてみました。
まだスマホに対応してないよーという方はそろそろきちんと見直してみませんか?