WordPress が普及し、「ウェブサイトの中でブログを更新する」というスタイルがすっかり定着しました。
ですが、いざ何か書いてみようと思うと、何を書いたら良いか分からない… という方も多いのでは。
「定期的にブログを更新するつもりだったけど、気が付いたら何も更新しないまま 1年の月日が…。」
実際、そんなお話をよく頂きます。
今日は “企業のウェブサイトでのブログ更新について” 考えてみます。
「何を書いていいか分からない」と悩んでいる方はぜひ参考にしてみて下さいね。
「あなた(わたし)」に興味がある訳ではない
わたしは職業柄、ジャンルを問わず毎日様々なウェブサイトを見ますが、企業や店舗のウェブサイトで雑談ベースの日記を更新しているサイトを見かけることがあります。
「スタッフと食事に行った」
「買い物に行った」
「旅行に行った」
身近なネタなので、記事にはしやすいですね。
でも、閲覧者は そんな情報を求めてサイトにアクセスしているのでしょうか?
はっきり言ってしまうと、大抵の場合どうでもいい…。
顧客(ユーザー)が何を求めているかを考える
「平成26年経済センサス – 基礎調査」によると、日本の中小企業は 380万9,000社。
対して、大企業の数は 1万1,000社。
割合でいうと 大企業 0.3%、中小企業 99.7% と、国内の企業はほぼ中小企業であることが分かります。
スタートミーアップもですが、多くのユーザーがどんな企業かを知らずにウェブサイトを訪れることになります。
個人的なブログであれば自由に書いてもらって問題ありませんが、企業や店舗のウェブサイトであるなら「会社やサービスについて知ってもらう」良いチャンスであるということを理解し、ブログ内容を考える必要があります。
- 例えば、ショッピングセンターだったらその日に行われるイベントの情報
- 例えば、飲食店だったらその日の日替わりメニューのご案内
- 例えば、美容室だったらスキルが伝わるカットモデルの写真
- 例えば、エステサロンだったら施術後の効果について
ウェブサイトを訪れるユーザーはどういった情報が欲しいと考えているのか。どんな目的でアクセスするのか。
そう言った視点で考えてみると分かりやすいのではないでしょうか。
ただし、芸能人や YouTuber といった「自分自身」が商品である場合は、自身のことを積極的に伝えていくべきですね。
段落・改行にも気を付ける
ここからは「内容」ではなく、「書き方」に関するお話。
スマホサイトが普及する前の、ウェブサイト = パソコンで見るものだった 時代の名残かなと思いますが、文章の途中での改行はやめましょう。
私は、その男の写真を三葉、見たことがある。
一葉は、その男の、幼年時代、とでも言うべきであろうか、十歳前後かと推定される頃の
写真であって、その子供が大勢の女のひとに取りかこまれ、(それは、その子供の姉たち、
妹たち、それから、従姉妹いとこたちかと想像される)庭園の池のほとりに、荒い縞の袴
はかまをはいて立ち、首を三十度ほど左に傾け、醜く笑っている写真である。太宰治「人間失格」
上記の文章は、パソコンの横幅に併せて改行した例。
スマートフォンやタブレットでは思わぬところで改行されてとっても読み難くなります。
文章の行間を何行も開ける書き方もまだたまに見かけますね。
読み難いだけなので、間違っても企業のウェブサイトではやらないで下さい。
私は、その男の写真を三葉、見たことがある。
一葉は、その男の、幼年時代、とでも言うべきであろうか、十歳前後かと推定される頃の写真であって、その子供が大勢の女のひとに取りかこまれ、(それは、その子供の姉たち、妹たち、それから、従姉妹いとこたちかと想像される)庭園の池のほとりに、荒い縞の袴はかまをはいて立ち、首を三十度ほど左に傾け、醜く笑っている写真である。太宰治「人間失格」
適切に段落をつけたり改行する様にして、デバイス幅に左右されることのない様に気を付けてみて下さい。
それでは、また。